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2011年3月19日土曜日

パニック…

 私は、もともと治療のため帰ってくる予定でしたが、15日に4号機が炎上した時に風向きが南向きの時もあり、放射能を心配したダンナ様がパニックになり、急遽出来るだけ早い便で二人で帰る事にしました。羽田行きの交通手段などいろいろ調べている1〜2時間のうちに、予約出来る飛行機の数はどんどん減る状態で、考えている事はみんな同じようでした。地震や計画停電の影響で、羽田行きのバスが動いていない事、東京へ向かうエクスプレスが夜間しか動かない事、計画停電で次にいつ動くかわかない事などから、その日の夜のエクスプレスで東京まで行き、かろうじて空いていた早朝便で帰る事にしました。羽田空港の国際ターミナルで一夜を過ごし、16日に北海道に降り立ちました。
 北海道は全く雰囲気が違い、行き交う人に笑顔があり、食事をとる度に至る所で会話の中に大震災の事が出て来ているのを耳にします。「被災地では大変なのに、こんな風に楽してていいんだろうか」と後ろめたい気持ちの会話の後に笑い合っている様子には少し違和感を感じました。どの会話も、若い人たちが多く、自分が若い時にそうだったように、自分の事として考えるのはなかなか難しいようです。
 被害は少ないにしても、つくばは、かなり強い揺れを経験し、その後の余震も2〜3日経過した後で、300回以上を超え、毎日余震におびえたり、断水、計画停電、物が買えない、放射能の影響など通りを歩く人がほとんどいなく、顔から笑顔が消えています。
 久しぶりに、服や靴下を脱いでパジャマに着替え、余震に怯えずに眠れたり、暖かい部屋やシャワーを浴びる事が出来る事に、本当に感謝するとともに、避難所生活をしている人たちや、未だに余震や放射能に怯えながら生活をしているつくばや茨城の方達に申し訳ない気持ちで、二人でとにかく早く何か行動!と、探しました。
 私達がいろいろ調べて結論に達したのは、やはり日本赤十字社への義援金です。直接何かできるボランティアや物資を運ぶ事は、いろいろな専門家の話しを聞くと、ボランティアをする方のマナーや、現地の受け入れ態勢、燃料等いろいろ考えると、今は逆に迷惑にもなりかねないのでもう少し待った方がいいという意見が多いです。
 また、物資を直接送る事も考えましたが、とにかく、郵便や運送会社でも東北エリア、茨城への輸送経路が不安定のため、送る事が出来ないし、現地の受け入れ態勢が整っていないので、自治体や企業などに相談してからの方がいいようです。(都道府県、市町村のホームページに情報が載っています)
 少しずつ、個人の物資を受け入れている自治体が増えているようですが、北海道では3月18日現在受け入れていないようです。
 調べた結果昨日やっと、日本赤十字社に私達の出来る範囲で義援金を送りました。比べ物にはなりませんが、大きな地震の恐怖を味わった一人としていてもたってもいられない気分だったからです。被災した人達が必要としている量を考えると、私達の出来た事は米粒ですが、少しでも役に立てればと…
 特に日本赤十字社は、銀行や郵便局で振込をすると手数料が無料です。(銀行はそれぞれ違うかもしれませんので、確認してからの方がいいと思います)また、義援金は、確定申告時の控除対象にもなります。
日本赤十字社に関する情報…
 今朝の報道にもありましたが、少しずつ日にちが経過し、ニュースにも取り上げられる数が減り、災害自体が風化しつつあります。
被災地の方達の不便な生活や放射能漏れの危険が消えた訳ではありません。
 義援金を送った事だけに満足せず、出来る事をまた考えていきたいなと思っています。

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